Hearts
Hearts / msmayee



うつ病療養中は、周囲の理解やサポートが不可欠です。たとえ誰にも頼らず自分一人で頑張りたくても、それはなかなか難しい道。

いろんな人の手を借りて、甘えさせてもらって。いつも頼ってばかり。感謝しかない。

でも、頭ではありがたいことだとわかっていても、心から「ありがとう」と思えないときもあります。そんな自分がすごく嫌な人間に思えたりして。

だから、本当はあんまり言いたくはないんです、「『ありがとう』と言いましょう!」って。

でも、今こうしてこのブログを読んでくださっているあなたには、素直に「ありがとう」を伝えたい。私が今感じている心のポカポカをあなたにも感じてほしい。

苦しみを少しでも和らげる一つの方策として。

ありがとう習慣、はじめませんか? (ちょっと臭いますねぇ……)

「ありがとう」が生み出すもの

良いところ

  • 感謝の言葉を伝えることで、心がほんわかとあたたかくなる。
  • トゲトゲ、ギスギスした気持ちが柔らかくなる。
  • ほっこり、しあわせを感じることができる。
  • 「ありがとう」と口に出して言うことで、相手の良いところが見えるようになる。
  • 「ありがとう」を伝えた相手の心もほんわかとあたたかくなる。
  • 感謝の気持ちを通じて、相手が心を開いてくれる(開き具合には個人差あり)。
  • 心がつながる、通じ合う。
  • 笑顔になれる。
  • 好循環が生まれる。

良くないところ

  • 自分から「ありがとう」と言うことに抵抗を感じる。
  • プライドが傷付いて、負けたような気がする。
  • 恥ずかしいし、照れくさい。
  • 「私がこんなにしてあげてるんだから、相手の方こそ感謝の意を述べるべき」
  • 頭の中では感謝していて、実際に「ありがとう」と言ってみたものの、心から思えないとモヤモヤする。
  • そんな自分が嫌になる。
  • 義務になってしまうとつらい。
  • 感謝できないことが自分を責める材料になってしまうことがある。


「ありがとう」の使い方

その1 とりあえず「ありがとう」と伝える


大切な人やお世話になっている人に、勇気を出して伝えてみましょう。家族や友人、恋人、その他にもあなたと関わりのある人々に。相手は人間に限りません。動物や植物、自然などなど。心から感謝できなくても、表現してみると何かしらの変化が起こります。その変化はたいてい良い方向に向かうでしょう。

「ありがとう」の言葉と共に「アナタガ好キダカラ」をプラスすると、より一層気持ちが伝わります。

その2 自分が感謝していること・感謝したいことを数える


感謝の気持ちの計り方として、以下の3つをご提案させていただきます。

①「ありがとう日記」
日記帳を開き、「今日は何に感謝しようかな?」と考えてみましょう。今自分がもっているもの、満足していること、受けた厚意など思いつくことを書き出します。「ありがとう」の言葉を添えて。

②「ありがとうカード」
あなたを手伝ってくれたり、優しい言葉をかけてくれたり、何か良いことをしてくれた人に「ありがとうカード」を配るのはいかがでしょう? 事前に相手の名前と「ありがとう」の言葉を記したカードをたくさん準備して。ただし、ウザがられたり引かれたりする可能性が高いので要注意。

③感謝の手紙を送る
ふと頭に浮かんだ人に手紙を書くのもいいですね。「たとえば 君がいるだけで 心が強くなれること」なんて歌もあります。その人がいてくれる、そのことに感謝してみるのもステキ。

その3 自分の正直な気持ち、相手への不満を優先する


場合によっては素直に感謝を伝えられないこともあるでしょう。そのときは今の気持ちを大切に。

「とてもありがたいことだけど」
「環境に恵まれているけれど」 

それだけで充分です。

「ありがとう」を身につけるコツ


病気になった私を支えてくれた家族には何度お礼を言っても足りません。家族だけではなく、友人・知人、主治医、優しい言葉をかけてくれたすべての人たちに心から感謝しています。

この気持ちを忘れないためにも、相手から何か(物や行為など)をもらったときなどは、ちょっとしたことでも「ありがとう」を言うように心がけています。感謝やお礼は言ったモン勝ちです。「いただきます」や「ごちそうさま」を言う感覚でしょうか、いや、体をどこかにぶつけて「痛っ!」と言ってしまうのに近いかもしれません。

小さな「ありがとう」シチュエーション例
①日常生活
  • 母「はい、お茶」→ 私「ありがとう」
  • 私「リモコン取って」→ 母「あいよ」→ 私「ありがとう」

②買い物
  • コンビニ店員「390円のお返しです」→ 私「ありがとう」+笑顔
  • アパレル店員「よかったらお鏡で合わせてみてくださいね~」→ 私「はぁい、ありがとうございま~す」(で、逃げる)

③友人・知人
  • いつも話を聞いてくれる友達「ふ~ん、そっか」→ 私「話聞いてくれてありがとね」
  • いつも車で家まで送ってくれる知人「送るよ」→ 私「いつも悪いね、ありがとう」
  • いつも缶コーヒーをおごってくれる先輩「ほれ」→ 私「ありがとございますー、いただきまーす!」

こんな感じで。お礼と言うより、挨拶って感じですね。


でも、「ありがとう」を安売りしたら、本気のとき伝わらないんじゃない?

そう感じることもあるかもしれません。でも、大丈夫。感謝の気持ちは表現すればするほど感度が高まります。「ありがとう」は人間関係を潤滑にしてくれる上質なオイルなのです(←ちょっと言ってみたかっただけです)。

「以心伝心」
「言わなくてもわかってる」 

そんな考え方もありますので一概には言えませんけれど。

最後に


もしかしたら、今は心がお休みモードで、感謝の気持ちを感じにくくなっているかもしれません。「ありがとう」なんて全然思えないときもあります。

でも、「ありがとう」を伝えることで失うものなんて何ひとつありません。だから私は何度でも言います。

いつも、ありがとう