暗闇に続く階段a0002_006074

今日、久しぶりに嫌な夢を見ました。しかも長編2本立て。めちゃめちゃ感じの悪い目覚めでした。悪夢ってほんと疲れます。

あなたはそんな経験ありますか?
きっと一度は悪夢に悩まされたことがあるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

私が療養を始めたころは、毎日悪夢ばかりで、眠るのが恐怖でしかありませんでした。

それでも、眠らないと身体がしんどい。だから頑張って寝ようとする。でも、全然眠れない。睡眠導入剤などの力を借りて何とか眠る。すると必ず悪夢を見る。もう現実なんだか夢なんだかわけがわからない。睡眠時間に関係なく毎日午前3時に目が覚める。ゆっくり眠った気にもならず、身体も休まらない。眠りたいけど、眠るのが怖い。悪循環のループは延々と続く……。

そんな毎日。

心身ともに悪夢に苦しめられると、「なんでこんな夢を見るんだろう?」と考えざるを得なくなりますよね。

夢診断というものもありますし、心理学者のフロイト先生やユング先生の研究も有名です。

しかし、神経生理学的には、夢を見る理由については現在のところ不明、とウィキペディアにあります。

果たして、私たちを苦しめる悪夢は一体何なのでしょうか?

「悪夢=問題」ではない?!


そんな「夢」に対するハテナを持て余していたある日、こんな記述が目にとまりました。臨床心理士の矢幡洋さんのお言葉です。

私は、夢の内容がその人の心理的な問題を特に表しているとはまったく考えない立場に立っています。

(中略)

私は深層心理学・精神分析等という流派ではありません。そのような立場では、イメージを彼らの精神分析学的な理論に基づいて解釈するということをよくやるのですが、私はそれは深読みになる危険が強いと考えています。

(『働こうとしない人たち 拒絶性と自己愛性』より)

夢分析が深読みになるかもしれない、というのはすごくよくわかります。と言うのも、実際に私が悪夢についてアレコレ考えていたとき、まさに深読みしまくって余計に自分を苦しめていたからです。

夢に無意識的な考えがあらわれているというのは、あると思います。でも、矢幡氏が言うように、「悪夢=問題」というわけではないでしょうし、夢を分析する以外に問題を解決する糸口はあるはずです。

以前、主治医に言われて納得したことでもあるんですが、夢についてはあまり気にしなくていいのかなーと。特に、うつ病の症状がひどいときには神経が過敏になってマイナス思考に陥りがちです。そういうときには「夢でよかった」と思って、深く考えないのが一番のような気がします。
>>【うつ病日記】悪夢にうなされたときの簡単対処法

とは言え、悪夢はやはりつらいものです。精神的にやられますし、身体もぐったりしてしまいますよね。そういう状況で、「気にしない方がいいよ~」と言われても、気にせずいられるわけがありません。それができたらこんな苦しんでないっつーの! ってね。

となると、一体どうしたらいいのか……?

可愛いあの子に告白される夢を見れる?!


悪夢から逃れるために役立ちそうなアプリを見つけました。

見たい夢が見られるかも? | ユメミ~ル

「ユメミ~ル」はいろいろな種類の夢を楽しめる無料アプリ、だそうです。

医学的・科学的な根拠に基づいて開発された医療機器ではないので、根本的な解決にはならないのですが、気分的にね、ちょっとましになれそうじゃないですか?

寝る前に見たいユメを選び、起きる時間を指定すると、iPhoneがあなたの睡眠状態を検知し、眠りの浅いレム睡眠時に選んだユメにちなんだ音声を再生してくれるそうです。
例えば「告白されるユメ for men」を選ぶと、かわいい女性が「好きになっちゃった・・」とささやく声が、レム睡眠状態にあるあなたの耳に届きます。

コレ、いいですね。

ま、あくまでも、気休めとして。もし「『空を飛ぶユメ』選んだら、雨嵐の空で散々だったんですけど!」なんてことになっても怒らないでくださいね。……ね?

超強力?!私に元気をくれた偉人たち


悪夢の原因や対処法としての答えにはならないのですが、やはり結論は「あまり気にし過ぎずに」ということでしょうか。

ちなみに、今日、悪夢による嫌~な気分を断ち切ってくれたのは、こちらの記事でした。

あきらめが悪さが目立つ髪型の文化人まとめ | NAVERまとめ

アーティスティックなデコレーションの数々。気分を切り替えるどころか、元気をもらいました。

あの、なかなか理解してもらえないんですけど、あたし禿頭好きなんです。頭頂部の寂しさは哀愁があります。

そして、そこにアレンジを加えることで芸術にもなり得るという。素晴らしい。

心から感謝いたします。



<本日の一冊>
矢幡洋 (2005) 『働こうとしない人たち 拒絶性と自己愛性』 中央公論新社