体調が回復し、気分の良い日が増えてくると、仕事を休んでいることに対する罪悪感が膨らんでいきます。

「こんなに、のほほんと休んでいていいのだろうか?」
「早く休職前の自分に戻ってしっかり働きたい!」

そうそうそう、そうなんです。

でも、焦燥感が強くなりすぎたら、ちょっと注意。

社会復帰を急ぎすぎた結果、失うものがあるかもしれません。体調を崩したり、うつ病が再発したり。うまくいかなくて自信を失い、そのことで自己嫌悪に陥ってしまう可能性も考えられます。

焦れば焦るほど悪循環に陥る


うつ病治療中の焦り。

社会復帰は最優先事項に感じられます。早く元の生活に戻りたいという気持ちが強まります。

急性期のつらい症状が落ち着いてきた今、浮かんでくる考え。

「何か仕事をしなければ!」
「休んでばかりで、私は何もしていない!」
「体調も落ち着いてきたし、早く会社に戻らないと!」 

休職期間が延びれば延びるほど、自分の中でこういった焦りの気持ちが大きくなっていきます。その焦りは焦りを呼びます。頭の中でぐるぐるぐるぐる回り続けます。そうなったときにはもう遅い。誰にも止められません。

ノンストップ 焦・燥・感!!

心身ともに調子を整えよ


今、体調はどうですか?

大丈夫?
問題ない?
とにかく早く働きたい?!

でも、ひとつ気になること。


それでほんとに戦える?


気力、体力、生命力。
知力、能力、持久力。

仕事をするにはさまざまな力が必要です。

前向きな姿勢は大事です。ただ、「働きたい」という気持ちだけでは限界があるようです。

うつ病の再発率は6割にものぼる


うつ病の場合、心と身体の回復が比例するとは限りません。

心は回復していても身体が追いついていなかったり、身体は動いても気持ちがしぼんでしまったり。経過は人それぞれ。

さらに、うつ病は再発しやすい病気なので、不安定な状態で無理に仕事を始めると再発の可能性が高くなります。

厚生労働省によると、うつ病の再発率は60%とのこと。うつ病患者5人のうち3人が再発する計算になります。

職場復帰のガイダンス(働く方へ)-「こころの耳」 | 厚生労働省


症状が落ち着いてきたからといって、今すぐ元の自分に戻ることはできません。たとえ職場復帰を果たしても、うつ病が再発すると症状が重くなり慢性的になってしまうのだそう。

うつ病は一度再発すると治りにくくなる上、さらに再発率が上がると言われています。

焦る気持ちを無視することはできないからといって、自身の心や身体をないがしろにしていいのでしょうか? もう苦しい思いにはウンザリしているはず。

とにかく今は慎重に状態が安定するのを待ちましょう。それが最善の策です。

うつ病再発防止策:自分を褒める


強い焦りの気持ちから抜け出せない私に主治医がいつも伝える言葉。

「以前のようにバリバリ働くのではなく、現在の生活レベルの60%で合格」

今の余裕ある生活の中で、60%出来れば十分。それが合格ラインです。60%もできたら完璧と思っていいぐらい。

病気になる前の自分と比べるのではなく、今できる範囲で。いきなり高い目標を掲げても達成は難しいからね、と。

一日の終わりにその日出来たことを見つけて、自分を褒める。出来ないことを数えるのではなく、出来たことを数える。

そうすれば、精神衛生が保たれますし、再発防止にもなります。


ゆっくり自分のペースで歩いていくことにしましょう。


【あわせてこちらもどうぞ】
社会復帰を焦っているうつ病さん向け診断「焦り度チェック」