あなたが今求めている願いはなんですか?

「うつ病を治して元気に過ごしたい」
「毎日を笑顔で楽しみたい」
「バリバリ仕事をする自分に戻りたい」

その願いが叶ったら嬉しいですね。「願えば叶う」という心の支えになる力強い言葉もあります。

これまで私も「願えば叶う」といった類の精神論を強く信じてきました。しかし、ある歌に出会い、その考え方がすべてではないと知りました。

願いを捨てても幸せ?!


私が出会ったのは、中島みゆきさんの「幸せ」という歌。そのサビの歌詞が心に響きました。
幸せになる道には2つある 1つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる道には2つある もう1つは願いなんか捨ててしまうこと

注目したいのは2つめの「幸せになる道」。中島みゆきさんは、幸せになるには「願いなんか捨ててしまうこと」と歌っています。

私はこの歌を聞いて、「願うばかりではなく、今自分が持っている小さな幸せに気づいて」というメッセージを受け取りました。

この歌を思い出すたび、求めてばかりの自分に気付かされ、ハッとします。

大切なのは「今ここにいる自分」がどう感じるか


うつ病治療は長期にわたります。その中で前向きに希望を持ち続けるのは難しいものです。

自分の願いが果たされないことで、落胆したり、イライラしたりするかもしれません。

偏った考えが頭から離れず、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。「自分が何もできないのは、ただの甘えで怠けているだけじゃないか?」とか「自分はダメ人間で生きる価値さえ見当たらない」とか。

そういう心境はつらいものです。自分の心に強い「願い」があるからこそ、今の自分に歯がゆさを感じてしまいます。

しかし、今一番大切にすべきことは「なりたい自分」ではなく、「今ここにいる自分」。

まずは、「今ここにいる自分」を喜ばせてあげることから始めましょう。

願いを手放し、安心を受け取る


自責感に苛まれたら、思い出してみてください。

願いを、捨てる。


最初に挙げた3つの「願い」を手放したら、どうでしょう?

「うつ病が治らなくても幸せはあるかな」
「毎日笑顔でなくても幸せはあるかな」
「仕事をしなくても幸せはあるかな」 

こんなふうに、自分が常に忘れられないでいる「願い」を手放してみたら……。


捉われているものを、捨てる。

そうすることで、今までに感じなかった思いが浮かびませんか?


言葉だけを見ると、投げやりで無責任なだけ、と思うかもしれません。

でも、強い願いや「~しなければ」という縛りがなくなるとホッとしませんか? その気持ちを大切にすると、きっとラクになりますよ。

つらく苦しいのは、思いつめているから


私がよく自分に言い聞かせていた言葉があります。

「一生幸せになれなくてもいいか」
「無理に生きなくてもいいか」
「死ぬことに一生懸命にならなくてもいいか」
「仕事できなくてもいいか」
「ダメ人間でもいいか」

常に「~でなければならない」とばかり考えていた私にとって、これらの考え方はとても新鮮でした。最近ようやく「あぁ、それでいいんだ」と心をラクにできるようになってきました。

求めることをやめると気持ちが軽くなります。うつ病で休養中のときには、向上心も休養させましょう。

願いが叶えば幸せ。
願いが叶わなくても幸せ。


そんな人生を歩んでいきませんか?



<本日の一曲>
中島みゆき 「幸せ」 1997年

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