私が療養中に悩まされた問題。それは、強い焦燥感に駆られていたことです。
何をするにも集中力が続かず、本を読むこともできませんでした。ひどい時には、テレビを見ることさえ苦痛になりました。
起きているだけでもしんどくて、疲れやすい。常にイライラしている状態。これまであまりイライラすることはなかったのに……。
悩みに悩んで、このような症状を主治医に伝えると、決まって言われるセリフ。
「あまり深く考えないようにね」
うーーーん、それが出来りゃ苦労しないよ……。
心でそう呟きながら、どうしたら心が軽くなるのか考え、ノートに書きつける。
「リラックスしよう」
「リラックスしよう」
「リラックスしよう」
「リラックスしよう」
「リラックスしよう」
・
・
・
「リラックマしよう?」
・
・
・
「リラックマになろう!」
このように、ゲシュタルト崩壊からの連想ゲームが私の脳内で行われたらしく、私は「リラックマ」へ癒しを求めたのでした。
リラックマは学生のときにすごく流行っていて、周りの女の子たちは皆リラックマグッズを持っていました。
はじめは「ただのクマじゃん」と冷ややかに彼女たちを眺めていた私も、いつの間にやら「ただのクマ」の毒牙にかかり、リラックマを見つけると駆け寄るミーハーちゃんになっていました。
そのとき、特に気に入っていたリラックマの言葉がコレ。
「果報は寝て待てっスよ」
そう言いながら、ゴローンとしているリラックマ。そのふてぶてしさが何とも言えません。これ以上のリラックス感を誰が出せるでしょうか、いえ、決して出せません。思わず反語を使ってしまうくらいの強いインパクトでした。
そして、私の中で何かが変わりました。
「無理に集中することもないか」
「疲れやすけりゃ休めばいいか」
「イライラしたらふて寝するか」
リラックマ師匠のおかげで、このような新しい思考が生まれました。
ゴロゴロダラダラしてるリラックマを見るたびに、気持ちが少しラクになります。
リラックマのメッセージブックも心のコリを癒してくれます。
現在、第10弾まで発売中。
コメント