肩を落としてガックリと落ち込んでいるあなたに。今日は、お手軽・簡単・無料でできる即効セラピーをご紹介しましょう。

その名も、SHTTセルフ・ハグ・アンド・トントン・セラピー(Self HUG and TONTON Therapy)」。


……はい、適当です。すみません。

でも、これ効果アリですよ。その名の通り、自分で自分を抱きしめるようにして、背中や肩をトントンするんです。目を閉じて、大切な人に優しく包まれているシーンをイメージしながら。トントントントン・・・・・・

え? バカらしいですか?

まぁまぁそう言わず、ちょっと試してみてくださいよ。まったく変化がないってことはないですから。それに、SHTTはあながち的外れなアイデアでもないんですよ、実は。

「トントン」いろいろ

baby

赤ちゃんの感情はいつだってストレートです。泣くときも笑うときも全力。そんな赤ちゃんを落ち着かせるとき、お母さんは赤ちゃんを抱いて、背中をトントンします。すると赤ちゃんは安心してスヤスヤと眠ってしまいます。

その他にも、落ち込んでいる友人を励ますときに、肩をトントンと叩くこともありますよね。

さらに、ドキッとする男性の仕草として、「頭をポンポンされる」のに弱い女子が多いとか。こんな記事を見つけました。

女性が思わず胸キュンする頭ポンポンの5か条

「※ただしイケメンに限る」ってやつですね。なるほど、確かに。

このように、「トントン」は日常生活に溢れています。

ちなみに同じ「トントン」でも、リストラクチャリングは安心とはかけ離れたものですね。恐怖の「トントン」。おそろしや~。

「トントン」すると、セロトニンが増える?!


大切な人や好きな人に「よしよし」「ポンポン」されると安心しますよね(妄想)。心がじわ~っと溶け出して、ほわわ~っと暖かくなるようなイメージです(妄想)。

このように、優しく一定のリズムで「トントン」と叩くのは、人の気持ちを落ち着かせる効果があると考えられます。

リズム運動について、『脳とこころの子育て―成長期別にみる子どもの精神心理疾患』という本によると、
体全体でリズムを感じ取り、わくわくどきどき心をときめかせながら躍動的におこなうことで、こころとからだを一体化させ、感性を養うと共にセロトニン(神経伝達物質)の分泌量を増加させる
だそうです。

「トントン」もリズム運動に含まれるのならば、自分でセロトニンを増やすこともできるということでしょうか? どうなのでしょうか?!

何にしても、誰もがこれを根拠にやっているわけではないですよね。人間は本能的に「トントン」の力を知っているのかもしれません。

SHTTでココロとカラダを落ち着かせよう


というわけで、SHTT(セルフ・ハグ・アンド・トントン・セラピー)が決してとんちんかんなおバカアイデアでないことをお分かりいただけたかと思います。

SHTTが何より魅力的なのは、今すぐ簡単にできて、お金もかからないこと。ひとりでできる自分セラピーです。こういった方法は気軽に取り組めるのでいいですよね。

焦りや不安などによる心のイライラを感じたとき。無性に泣けて、涙が止まらないとき。

ダマされたと思って試してみてください。ハグ&トントン。10秒トントンするだけでも変化があるはずです。

このSHTTが、あなたの不安や緊張の解消法の一つに加われば、安心感を得られるでしょう。「トントンすれば少しは落ち着く、大丈夫」そう思えるだけでも違います。

ただ、あまりにもうっとりと自分の世界に入り込みすぎると、「え、この人、大丈夫?!」と心配される危険がありますので、ご注意を。


<本日の一冊>
成田奈緒子 田副真美(2004)『脳とこころの子育て―成長期別にみる子どもの精神心理疾患』 ブレーン出版