「健康を維持するために、ストレスを溜めないように心がけましょう」

よく耳にする言葉です。うつ病治療中の人にとってストレスは大敵です。

でも、それって「言うは易く行うは難し」ですよね。ストレス発散の方法や、自分に合ったやり方は誰も教えてくれません。

というわけで、今日は、自分に合ったストレス解消法の見つけ方について考えてみようと思います。

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一般的な4つのストレス解消法


『日本一役に立つうつとストレスの本』の中で、「一般的なストレス解消法」が4つ示されています。
  1. 十分な休息と睡眠をとりましょう。
  2. 体を動かして、ストレスを吹き飛ばしましょう。
  3. 困ったことを相談できる人、友だちを持ちましょう。
  4. 自分なりのストレス解消法を工夫しましょう。

(三野善央 『日本一役に立つうつとストレスの本』より)

これを基本として、自分に合った方法を探しましょう、とのこと。

自分に合ったストレス解消法の見つけ方


4つのストレス解消法、これでスッキリ過ごせそうですね。めでたし、めでたし。

「えっ?! あ、うん。でも、何かモヤモヤするな……」

ですよね? ですよね? そう思ったの私だけじゃないですよね?! 休息・睡眠、運動、コミュニケーション、これは納得できますよ。問題はその次、「自分なりのストレス解消法を工夫する」。

「どうやって?!」
「そもそも、自分なりのストレス解消法がわからないのに」

そうなんです。でも、大丈夫。そんなときのための秘策があります。自分に合ったストレス解消法を見つける3ステップでございます。

まぁ、秘策って言っても当たり前のこと言ってるだけなんですけどね。私にとっては「なるほど!」な発見だったのでまとめておきます。

1.肩の力を抜いて、マイペースに


「自分なりのストレス解消法を工夫する」というのは、
  • ストレスを発散するために気分転換をする
  • ストレスを感じずにすむよう好きなことに熱中する
ってことですよね。

でも、実際には「私の趣味は○○です!」と言える人って案外少ないんじゃないでしょうか? 就職の面接で聞かれるから仕方ない、とりあえず「読書」「音楽鑑賞」あたりの無難なこと言っとけ、という本音を耳にしたことがあります。

私も自信を持って「コレだ!」言えるような趣味はありません。読書、映画・音楽鑑賞、服作りが私の趣味、ということにしていますが、「強いて言えば……」というのが正直なところ。

「自分なりのストレス解消法を工夫する」って実はすごく難しい。というわけで、まずは「ストレス解消法を探すぞー!」という考えをポイすることから。難しく考えず、力まない。気楽にリラックスしている方が、柔軟な発想が生まれやすいですよね。

それに、好きなことといっても、すぐに見つかるものではありません。焦らず、じっくりいきましょう。

2.人のストレス解消法を参考にする


さぁ、肩の力を抜いたところで、次のステップにいきましょうか。

自分の好きなことや趣味が何も思い浮かばない場合は、人の趣味をマネすることから始めましょう。誰かが楽しそうにやってることで、ちょっと気になるモノ・コトをお試しする感覚で。

その際、参考になりそうなヒントを3つほど。
①ストレス解消法
先にご紹介した本の中に具体例がありました。定番の方法です。
  • ショッピング
  • お料理(作るor食べる)
  • カラオケ
  • スポーツ

(三野善央 『日本一役に立つうつとストレスの本』より)

この他に、オリジナルな例もありました。
  • 夜のランニング。知らない道を走って探検。
  • 少し寒い部屋で「北の国から」のDVDを見る。
  • 自分の小さい頃の写真を見て、楽しかった頃を思い出す。
  • 泣く。ひたすら泣く!!
  • 大好きな猫グッズをながめる。
  • チャリでどこまでも走る(東京から山梨)。 

 (三野善央 『日本一役に立つうつとストレスの本』より)

②「趣味探し」で検索
google検索最強説。

「趣味探し」というキーワードで検索してみてください。ヒントになりそうなサイトがたくさん出てきます。これって、趣味を探している人が多い証拠ですよね。趣味を求めているのはあなただけじゃありません。かくいう私も楽しいアレコレ探索中です。

今のところ効果を感じたのがコチラです。
>>心も体もスッキリ爽快!とっておきのストレス解消法

③ブログランキングのカテゴリ一覧
ブログランキングのカテゴリ一覧を眺めてみるのもひとつです。特にネット上では、マニアックな情報も得られやすですし、見ているだけでも楽しめます。
利用者が多い定番ランキングはこのあたりでしょうか。カテゴリーが多すぎて見るの大変ですけど、何かしらのヒントは見つかりそうな予感がします。

考えてみれば、ネットサーフィンも趣味のひとつと言えますね。パソコン・スマホでいろいろなサイトを閲覧したり、アプリを利用したり。

今やこれだけのネット環境が整い、膨大な情報が溢れているのですから、お好みのコンテンツはきっと見つかるはず。

3.嫌いなものから消していく


それでも何も見つからない……。

そんなあなたには「消去法」をオススメします。好きなものを挙げるのは難しくても、嫌いなもの・やりたくないことは意外と具体的に思いつきやすいのではないでしょうか?

それに、好きではないと思っていたものでも実際にやってみると、「あれ?コレちょっと面白いかも」と意外な発見があるかもしれません。もし楽しめなかったとしても、暇つぶしにはなりますしね。

まとめ:「遊び」が大切!


うつ病で休職中の方や、職場復帰に焦っている方にとっては、「好きなことをする」とか「趣味を見つける」とか言われても、「そんな悠長なこと言ってられない!」という気持ちが強いかもしれません。

でも、いくらうつ病の症状が良くなって仕事を再開することができたとしても、以前と同じようにストレスを溜めてしまっては、また同じことの繰り返しになってしまいます。

うつ病の再発を防ぐためにも、健康を維持するためにも、自分にとって効果のあるストレス解消法を知っておくことは大切です。

自分に合ったストレス解消法は、一種のスキル。車のハンドルやブレーキに「遊び」があるように、人生にも「遊び」が必要です。

自由気ままに、楽しみながら進んでいきましょう。


<参考文献>
三野善央 (2010) 『日本一役立つうつとストレスの本』 メディカ出版