私の精神疾患アンテナに、こんなニュースが引っかかりました。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ長期入院 双極性II型障害治療のため | シネマトゥデイ
先日(2013年4月26日)ブログに書いたニュースに続く、ハリウッドセレブの精神疾患治療を伝える報道です。(参考:日本とアメリカのうつ病認識の違い)
双極性障害(躁うつ病)はうつ病とは違う病気ですが、抑うつ状態があらわれること、うつ病患者が後に双極性障害と診断されることなどいくつか共通点や関連があります。
双極性Ⅱ型障害に関連して。
>>「躁うつ病」疑惑?!
一般的な精神疾患の認識
ディナ・イーストウッドさんのニュースを読んで、「アメリカと日本では精神疾患に対する見方が違う」と私は感じたのですが、今回のニュースでまたその考えが変わりました。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズさんがこう語っていたからです。
この言葉は、彼女が2011年にコネチカット州の病院に入院した際のコメント。「この病気は何百万人もの人がかかっている病気で、わたしもその一人。わたしが告白したことで、双極II型障害を患っている人が一人でも治療を求めてくれたら、それだけで大きな価値があるわ。黙って苦しむ必要はないし、助けを求めることを恥じてはダメ」
(シネマトゥデイ 2013年5月3日 17時02分配信)
アメリカでも「黙って苦しむ」人や「助けを求めることを恥じる」人はたくさんいらっしゃるということですね。
うつ病に関する本を読んでいると、日本の精神医療はアメリカより遅れているという記述をよく見かけます。
だからてっきり、アメリカは精神疾患の正しい認識が広がっているんだと思っていました。
私のイメージは現実とかなりかけ離れたものだったのかもしれません。
目に見えない苦しみを理解することは難しいことです。だからこそ、どうしても偏見や無理解が生まれてしまう。
それでも、こうやって声を上げてくれる人がいることで、私たちは事実を知ることができます。当事者として励まされます。
国や文化などに関係なく、こうして気持ちを共有できることは素敵なことだと思います。
そしてここから、苦しみを克服するための道を探していきたいですね。
軽躁状態チェック
では最後に、軽躁状態を見きわめる参考となる7つのチェックポイントをご紹介してお別れといたしましょう。
躁状態のチェック項目
- 自分にはなんでもできるなどと気持ちが大きくなる。
- 睡眠時間が短くなる。眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる。
- おしゃべりになる。1日中しゃべりまくったり、手あたりしだいにいろいろな人に電話をかけまくる(メールにもあてはまる)。
- 次から次へ新しい考え(思考)が浮かんでくる。
- 注意が散漫になり、気が散って一つのことに集中できない。
- 仕事なのどの活動が増加し、よく動く。
- クレジットカードやお金を使いまくって買い物をする。異性にも積極的になる。
(『日本一役に立つうつとストレスの本』より)
いかがでしょうか? 気になる点があれば、主治医に相談してみましょう。
<参考文献>
三野善央 (2010)『日本一役に立つうつとストレスの本』 メディカ出版
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