Poison Dart Frog / Chester Zoo
うつ病を早く治すため、自分なりに必死に努力しているのに、なかなか症状が良くならない。
うつ病を経験した方の多くがぶつかる壁です。
もしかすると何か間違った部分があるかもしれません。その間違いによって、回復のために心がけている行動が相殺されている可能性も……?
というわけで今日のテーマは「あなたの心を痛めつける3つの毒思考」。
「マンガで分かる心療内科」に参考になる解説がいくつかありましたので、ポイントを引用しながら、普段見落としがちな間違った考え方や習慣を見直してみようと思います。
症状が少しでも早く回復することを目指して。いざ!
あなたの心を痛めつける3つの毒思考
うつ病になったとき、マイナスに働く思考は次の3つ。
- 自分を責める
- 難しく考えすぎる
- 気合を入れる
精神論ですべてが解決できるわけではありません。前向きに考えることはもちろん大切ですが、「できないことばかりに目を向けて、自分をいじめていては良くなるものも良くなりませんよ」と。
では、詳しく見ていきましょう。
毒思考① 自分を責める
うつ病の特徴としてあらわれる精神症状は、
- 気持ちが落ち込む
- 無性に悲しくて泣けてくる
- 自分が価値のない人間に思える など
『どうして自分だけ……』と悩み、否定的になってしまいがちです。
『自分だけ特別に弱いのでは……?』
しかし、メンタルの問題を特別視する必要はないようです。今や診療科内や精神科にかかっている人の割合は5人に1人と言われます。病院にかかっていない人を含めれば、精神疾患を抱えている人はさらに多いと考えられます。
つまり、
メンタルの問題は『多くの人にとって身近なこと』
体や歯の病気と同じくらい誰にでも起こりえること
自分を責めることよりも、「気持ちを楽に」過ごすことが第一です。
(引用:マンガで分かる心療内科「1/5の確率で、精神疾患?」より)
毒思考② 難しく考えすぎる
心理学者のマッコーネル博士による研究結果。
たくさん話したがる人はうつになりやすくストレスをためこんでいる可能性が高い頭の中であーでもないこーでもないと論議して、複雑に絡み合った考えを抱えている人は、そりゃ話したいことがたくさんあるでしょうね。そうです、私が話したがる人です。
そして、
シンプルな人ほどうつにはなりにくいとのこと。
つまり、気持ちがぐちゃぐちゃに散らばって整理できていない人は要注意ということですね。あー、耳が痛い。
対処策は「話を聞いてもらうこと」。自分の中にためこんで、難しく考えすぎているかも? と気付いたら、誰かに話を聞いてもらいましょう。家族や友人など信頼している人、あるいは専門相談機関を利用するのもひとつです。
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毒思考③ 気合を入れる
気合を入れて物事に取り組むのは健全な方法です。しかし、問題はやりたくないときや素直に頑張ろうと思えないときです。
気合を入れると強い方の気持ちがより強まる
好きなことはより好きに イヤなものはよりイヤになる
気合を入れることでプレッシャーを感じてしまうこともあるんですね。そんなときに役立つのが「とりあえず」というキーワード。
もっと力を抜いてできることから始めればいい
気楽に肩の力を抜いて、一歩ずつ進みましょう。
処方箋:我慢しないで、甘やかす
以上が「あなたの心を痛めつける3つの思考」です。
これらの3つポイントに気をつけるだけでもずいぶん違います。自分をいじめる思考をストップできるようになれば、おのずと嫌な気持ちを感じる時間が少なくなりそうですね。
まずは、間違いに気付くことから。自分のペースで、進んでいきましょう。
そして、もっと自分を甘やかす。それがうつ病療養中のお仕事です。
<参考サイト>
マンガで分かる心療内科・精神科 バックナンバー
読みやすくて、わかりやすい(下ネタ満載の)充実した内容。真面目モード&おふざけモードのバランスが絶妙な宣伝マンガです。
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