以前、日記を書くと気持ちの整理ができますよ~という記事を書きました。
ストップ苦悩!堂々巡りの思考を断ち切る方法 ― 日記療法
私が日記を書こうとする際に、ハードルとなるものが2つあります。
① 書き始めるまで
② 続けること
これらをクリアするためには、動機付けが必要かもしれません。
もちろん、「書きたい」「書いてみようかな」と思えたときに書けばいいんです。それに、毎日書く必要もないし、ずっと続けなければならないわけでもありません。
ただ、せっかくなら「何のために日記を書くのか」考えてみるのもいいかなぁと思いまして。その方がただ事務的に書き付けるよりも楽しめるかもしれません。
私が日記をつけるために決めた動機付け。それは、10年後の自分に向けて書くというもの。未来の自分へのメッセージです。
あなたを受け入れてくれる人、それは……
未来の自分に読んでもらうために日記を書こうと思ったきっかけ。それは、アンジェラ・アキさんの『手紙~拝啓十五の君へ~』でした。
私はこの曲に何度泣かされたことか……! ひどいうつ状態で精神的に不安定だったとき、この『手紙』を聴くだけで涙がポロポロ。心をぐらんぐらん揺さぶられ、曲が終わる頃には、もうほとんど嗚咽に近いような状態で。
さて、日記をどうやって書くか。そのヒントがサビ前のこの一節にあります。
未来の自分に宛てて書く手紙ならそうです。彼女の言う通り。
きっと素直に打ち明けられるだろう
未来の自分なら、今のあなたの心境を十分理解してくれます。さらに、今よりも大人になった分、新たな見方や適切な判断ができるようになっているはず。心強い存在だと思いませんか?
あなたのすべてを受け入れてくれる人生の先輩に、素直な気持ちを打ち明けてみましょう。
本音を伝えれば、心が軽くなる
私が手紙(日記)を書く相手は、10年後の自分です。
なーんて。実を言うと、それはまだ最近のことです。絶望の中にいた頃は、「この先何年も生きてるなんて考えただけで恐ろしい」そう思っていました。その証拠に、当時のメッセージの中には遺書めいたものもチラホラ。
もしかして、あなたも……?
状況は人それぞれですから、何年後にするかは「何となく」「適当に」で構いません。1年後?5年後?あるいは20年後?あまり遠い未来にピンとこなければ、1ヶ月後でもいいでしょう。アンジェラ・アキさんは、15歳のとき30歳の自分に手紙を書いたそうです。
重要なのは、自分の本音を伝えること。
あなたが普段考えていることをそのまま、未来の自分に聞いてもらう。そうすることで、漫然と日記を書いているよりも、気持ちがスッキリするはずです。友達に悩みや愚痴を聞いてもらうのと同じですね。伝えることで心が軽くなります。
相手はあなたの一番の理解者ですから、信頼して話してみましょう。
書き始めは適当で良い
未来の自分に語りかけようと決めてから、「日記を書こう」と思える日が増えました。伝える相手の存在が日記を続けるためのモチベーションになったんです。いつだって「話を聞いてほしい」という思いはありますからね。
では次に、「書き始めるまで」のハードルを乗り越える方法を考えてみましょう。その答えは一つ。
とりあえず何か書く。
たったそれだけ。
例えば、
「ナミさん、こんにちは」
「今日は雨が降っています」
「何となく気分が落ち込んでいます」
こんな感じでOK。
「ちゃんと書こう」と気張らず、適当な殴り書きでもいいんです。だって見るのは未来のあなた。格好付けても正体はバレバレです。
書き始めたら、しめたもの。あとは思いつくままに書くだけ。
先ほどの例でいくと、
「ナミさん、こんにちは。お元気ですか?私は元気です。いや、元気じゃないです」
「今日は雨が降っています。じめじめして、余計ブルーになってしまいます」
「何となく気分が落ち込んでいます。特にきっかけはないのですが、気が晴れません」
といった具合に。
どうやっても思いつかない場合は、こう書きます。
「何を書いたらいいかわかりません。なぜ書けないのでしょうか。わかりません」
悩む前に何でもいいから書き始める。始めてしまえば、意外と書けるものです。
日記の書き方・ルール
未来の自分へのメッセージを日記に書こう!
決まりはありません。あなたの好きな方法で書いてみてください。
もし、「どうしたらいいかわからない」と悩んだら。以下のルールを参考にしてみてください。これは私が実践しているルールです。
- 大学ノートに書く
- ボールペンで書く
- 日にちを書く
- ノートは自由に使う
・イラストを添える
・その日の記録(レシート、タグ、チケットなど)を貼り付ける
・新聞や雑誌のスクラップ など
楽しくページを使いましょう。気楽にね。その方が未来の自分も楽しんで読めるでしょうから。
最後に
頭の中のモヤモヤを言葉にすると、冷静に考えやすくなります。日記を書くことで「あぁ、私○○って思ってたんだ」と気づき、「私が△△したのは、○○と考えたから」と気持ちを整理できます。
さらに、誰かにあなたの思いを伝えるためには、自分の心の声をよく聞く必要があります。中には受け入れたくない部分もあるでしょう。でも、それを心にずっと隠し続けているのも、つらいものです。一度正面から向き合ってみることで、何か解決策が見つかるかもしれません。未来の自分に助けてもらいながら……。
まぁ、難しく考えず、暇つぶしと思って試してみてください。
好き嫌い、合う合わないはあるかもしれませんが、療養中の苦痛な時間をやり過ごす方法の一つとして、お見知りおきいただければとの所存にございます。
<本日の一曲+α>
アンジェラ・アキ 「手紙~拝啓 十五の君へ~」
<お気に入りDVD>
このライブDVDを見て、アンジーのことが大好きになりました。
コメント
コメント一覧 (2)
素敵なこと教えていただき、感謝です!
事務的な日記は、客観的に事実を書き残したい場合に最適ですよね。
これからも、いろいろな日記の書き方を試してみたいな~と思っています。