1日の終わりに、「何もできなかった」「今日もダメだった」と後悔することはありませんか?

自分にダメ出しを始めると、できなかったことばかりに目がいってしまいます。そして、ガックリ落ち込んでしまう。

自分の行いを振り返るのは大切なことです。しかし、マイナス面ばかりに注目してしまうのはよろしくありません。偏った見方では適切な判断ができないからです。

「お前はもうできている」


『あなたの話はなぜまわりくどいか』という本に、心のバランスを保つ方法が紹介されていました。「お前はもうできている」というユニークな見出し。そして、自己評価の3つのルールが示されていました。
①「0点」をつけてはいけない
②自己採点に50点をプラスする
③その点数を手帳に書き込む
詳しく見ていきましょう。

①「0点」をつけてはいけない

まず一つ目のルール。今日の自分が何点か採点するとき、「0点」をつけてはいけません。どんな過ごし方であれ「0点」にはならないからです。

あなたが納得できないことはたくさんあったかもしれません。でも、絶対に0点ということはありえません。だって今こうして生きていること、自分の行いを振り返っていることだって十分に評価すべき点なのですから。

②自己採点に50点をプラスする

あなたがつけた点数に50点をプラスする理由は、うつ病で休んでいる方の多くが「不十分なところ」や「できていないところ」ばかりに注目してしまうからです。

自責の念を抱きやすい方は、ネガティブな面を無視することができません。どんなにポジティブな面を評価するように心がけても、です。その結果、点数が必要以上に低くなってしまいます。ですから、50点足すくらいでちょうどいいと。

③その点数を手帳に書き込む

50点プラスした点数はあなたが思うよりも適切な評価です。ですから、その点数を手帳に書きとめておきましょう。カレンダーや日記に書くのもいいですね。

点数を書きとめておく理由は、視覚的に「あなたには評価できる点がたくさんありますよ」ということを理解するためです。つまり、「お前はもうできている」から、そこを褒めてくださいね、と。


まとめ:「私はもうできていた」


バランス良く自分を評価できるようになれば、少しは心が軽くなるはずです。

最初は素直に受け入れることができないかもしれません。でも、続けていくうちに少しずつ慣れてきます。「できたところ」「できなかったところ」の両方を客観的に見られるようになれば、自分を責めるだけでなく、褒められるようにもなります。

これまでのあなたは、ちょっと自分に厳しすぎたのです。もっと優しくしても大丈夫ですよ。自分を責めるのをやめたって、あなたはちゃんと自分を律していける人だから。

ただ、「自分を責めてはいけない」と考えると、それがまた自分を苦しめる原因になってしまうかもしれません。ですから、自分を責める癖はとりあえず放っておきましょう。

まずは自分を褒めてみることから。ちょっと無理をしてでも褒めてあげてください。あなたにはそれだけの価値があるのです。

と、偉そうに言っている私も、まだまだ自分を褒めるのが苦手です。
焦らず、ぼちぼち、「褒める技術」を学んでいきましょう。



<本日の一冊>
矢幡洋 (2006)『あなたの話はなぜまわりくどいか』 中公新書


<おまけ>
原作:武論尊 作画:原哲夫 『北斗の拳』 全15巻(完全版は全14巻)

ケンシロウにかかれば瞬殺。「お前はもう死んでいる」。自分を責めるスキさえありません。