「やっぱり私は三日坊主で続かない」
うつ病回復、社会復帰に向けて、心身の調子を整える習慣を取り入れたい。だけど、なかなか続かない。自分が思うような行動に移せない。そんな自分が情けない。もう嫌になってしまう。
そんな思考回路になっていませんか?
焦って「これを毎日やるのだ!」と決めても、その気合だけで続けることは難しいものです。元気モリモリの健康な人ですらそうなのですから、病気を抱えた人はなおさら。
今は、自分が「やってみたいカモ」と思えたものだけ試してみればOK。そして、それは気が向いたときだけで十分。
うつ病療養中は頑張らないこと、疲れないこと、無理しないことが大切。その結果、継続できることが見つかれば御の字。
三日坊主、正しい3つのお作法
このブログでも、ちょっとしたリハビリになるような過ごし方を紹介しています。
【まとめ】うつ病療養中の過ごし方
私の経験をもとにいろいろと提案させていただいているのですが、症状が落ち着いた今も実行できていないことばかりです。中には三日坊主で続かなかった方法もいくつかあります。
でも、それでいいんです。というか、それがいいんです。
というわけで、三日坊主の素晴らしさを3つ、まとめました。
1.実行したことが素晴らしい!
「いやいやいや、続けなければ意味がないんだよ」
確かにあなたの言う通り。毎日続けないと意味がないこともあります。
でも今は、続けることより、実行できたことをクローズアップ。
はじめの一歩を踏み出すには大きなエネルギーが必要です。あなたは最初の難所をクリアしたのです。「俺、頑張った!」と自分に声をかけてあげてください。あなたの場合は、褒めすぎるくらいでちょうどいいと思います。
素晴らしい!
2.三日も坊主?!素晴らしい!
なぜそんなに落ち込むのですか? 続かないから?
いやいや、3日も続いたんですよね? それだけですごくないですか? 別に「毎日やれ」と言われたわけじゃないですよね? 自発的に毎日続けることを目標にしたんですよね?
3日も続ける力があれば十分です。一番大変なのはスタートを切ること。さらにそれを3日も続けた。スタートダッシュは完璧です。そんなあなたにとって他はもうチョロチョロ。だって、三日坊主も10回繰り返せば、1カ月分になるじゃないですか。
例えば、あなたは日記を毎日書こうと決めました。7月1日、2日、3日の日記はつけましたが、それ以降は更新なし。ここで終われば三日坊主です。でも、来月1日、2日、3日に書く。その次の月の1日、2日、3日に書く。これを一年続けたら? 毎日ではなくても「日記を続けています」と言うことはできますよね?
素晴らしい!
3.前向きな姿勢が素晴らしい!
ここで、私が感心する「継続」を2つほど挙げてみます。
一つ目は、小学生・中学生。彼らは毎日早起きして学校に通います。そして勉強・運動・部活動。それを9年も続ける。これは大変なことです。今同じことやれと言われても私はできません。義務でもないのに? お金をもらるわけでもないんですよ? できます?
そして、もう一つ。私がうつ病になって痛感したのが、日常生活の大変さです。うつの症状がひどいときには歯を磨くのも、顔を洗うのも、お風呂に入るのも困難でした。でも、病気になる前はそれを毎日続けていたわけで。そんな自分はけっこうすごかったのかもしれない。そして、症状が回復し、再びこれらのことができるようになった今の私も実はすごいんだ、と考えるようになりました。レベル低すぎですか?
つまり、あなたが続けたいと考えている目標は、かなりレベルが高いのです。続かなくて当然と言えるほどの難しい案件。それができちゃう人は超人です。宇宙人。スーパーサイヤ人。
それほど大変なことなのに、あなたは続けようと前向きに考えています。そこを見逃してはいけません。「やっぱり私は三日坊主で続かない」と嘆いている時点であなたは自分を褒めるべき。この嘆きはあなたが前向きに考えている証拠だからです。
素晴らしい!
まとめ:続かないのが当たり前
「やっぱり私は三日坊主で続かない」というお悩み。少しは和らぎましたでしょうか?
私も続かないことに悩んで落ち込んでばかりでした。「続けられない人=ダメ人間=自分」と思って自分を責めてしまって。
でも、ダメ人間って何ですか? ダメ人間でも良い所はあるでしょう? 反対に、どんなに優れた人にもダメなところはありますよね?
正しくは、「続けられないと悩む人=頑張りたい人間=自分」です。
あと、続かないのは自分に向いてないから、と割り切るのも一つですね。自分に向いていることや好きなことなら、そこまで無理をしなくても続くはず。
あまり続けることにこだわらず、今は気の向くままに、のんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?
それでは、ファンタスティックな毎日を。
コメント
コメント一覧 (6)
それでも、平日のために洗濯だけはできてるのを、頑張って褒めるようにしよう。
そうですそうです。最初はなかなか褒めるのに抵抗を感じますけどね。
褒めることに関しては、無理してでもすべし!です。
私も初めてこの考え方を聞いたときは、目から鱗が落ちました。
見方を変えることで気持ちが楽になることって結構ありますね。
なじられました。悔しかった。起きてる日もあるけど、今度は朝ごはんを作って
るのは俺だ、みたいな態度。正直早起きも料理も嫌いなんです。
夫に褒めてもらうのは諦めて、自分で自分を褒める練習をしたほうがいいのでしょうか。
ここの記事をみて心がすっとしたのに、夫の事を考えるとまたイライラしてきました。すみません。
「周りの人は6時に起きてる」ですか……。俺が○○してやってるんだ、という態度も気持ち良いものではありませんね。頑張りたくても頑張れない自分を不甲斐なく思っているときに、そのことを指摘されるのはおもしろくないものです。しかも、ちゃんとできている日があるのにそれは認めてくれないという……。せりさんがイライラしてしまうお気持ちもわかります。
せりさんがおっしゃる通り、自分で自分を褒める練習をすることは大事ですね。一日の終わりに「今日はコレができた!」と確認することを続けると、少しずつ気持ちが変わってきます。
焦らず、無理せず、今自分にできることをやる。私はいつもそう自分に言い聞かせています。
いろいろ割り切れない思いもあるかもしれませんが、少しずつ少しずつ「できた」を積み重ねていけたらいいですね。