今日は私の好きな歌をご紹介します。

ビリー・ジョエルの「オネスティ」。

人間関係のこじれから深く悩んでいたころによく聴いていた曲です。さまざまなCMで使われている曲なので、ご存知の方も多いと思います。私もその一人で、特にファンというわけではなかったのですが、あることを知ってから彼の曲にすごく興味を持つようになりました。

きっかけは、うつ病になった有名人の一覧にビリー・ジョエルの名を見つけたことでした。手元にあるベストアルバムのライナーノーツにはこんな記述があります。

大いに落ち込み、再起の糸口を探し出すのに苦しみながら精神科の診療を受ける日々からようやく立ち直ったビリーは、ソングライターとして再出発

これは、初ヒットとなったアルバム「ピアノ・マン」が発売される3年ほど前のこと。彼は心に傷を負い、深く悩んでいたようです。

そして、そんな彼の繊細さと表現の豊かさを強く感じたのが「オネスティ」でした。その中でも味わい深いのがサビ部分。

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you

誠実とはまことに淋しい言葉だ、
誰もがあまりにも不誠実だから、
誠実という言葉を耳にすることは少ないが、
しかしそれこそあなたから欲しいものなのだ。

(BILLY JOEL 「HONESTY」 対訳:あらいあきら)

「私はこんなにあなたのこと想ってるのに!」
「なんで平気でウソつくの?!」

そんな怒りとさみしさを抱えた私の気持ちにピッタリで、とても共感しました。

かなしみや切なさを表現したメロディーライン。そして、最後に少しの希望を求めるような明るさ。それは、あきらめや、なぐさめなのかもしれません。

今聴いても感慨深い歌詞。ビリーさん、詩人です。

改めて、音楽の力ってすごいなと思います。心の傷は簡単に癒えるものではありません。けれど、モヤモヤした感情を表現する言葉やメロディーは、心の支えとなって、ずっと寄り添ってくれます。「こんな想いを抱えてるのは自分だけじゃないんだ」と知るだけで、とても心強いんですよね。

誠実であることを求めすぎてはいけないけれど、それでもやっぱり誠実に生きていきたいと思う今日この頃。うーん、難しい……。何事もバランスが大切ですね。



<本日のBGM>
BILLY JOEL 「HONESTY」

バラードの佳曲ともいわれる「オネスティ」収録のベストアルバム(日本盤のみ)。