My friend Mr Sullivan in astronaut training school
My friend Mr Sullivan in astronaut training school / flikr



ナイスなおっさんに出会いました。道ですれ違ったおっさんです。

おっさんはまっすぐ前を向いてズンズンと歩いてきます。すれ違いざまに彼の声が聞こえました。

「フンフフフ~ンフフフ~」

おっさんは鼻歌を歌っていました。全力の鼻歌です。ビブラートとエコーもかかっています。でも、熱唱ではありません。大きなハミングなのです。

遠ざかる彼の鼻歌を聞きながら、私は感動してしまいました。「なんてゴキゲンなおっさんなんだ!」と。

しあわせになる方法


最近、気がつくと鼻歌を歌っています。これまで歌を口ずさむなんてほとんどなかったのに。私にとって鼻歌は、「私は今気分が良いですよ」とアピールするための表現方法のひとつでした。そんな私がごく自然に「フンフ~ン」と鼻歌を歌っている。これは大きな変化です。

そして、冒頭のナイスなおっさんとの出会い。私は鼻歌の大いなる力を確信しました。

鼻歌を歌えば、ゴキゲンになれる!

アメリカの哲学者で心理学者のウィリアム・ジェイムズはこう言います。
人間は笑うからしあわせなのだ
しあわせだから笑うのではない


つまり、

人間は歌うからしあわせなのだ
しあわせだから歌うのではない


ということではないかと。

声を出すだけでも気分が変わる


まぁね、でもね、そりゃね、うつ病で苦しんでるときは鼻歌どころじゃないんですよね。歌うどころか、笑えもしない。楽しくない。興味がない。全部どうでもいい。だから私も、「鼻歌なんて歌って、能天気なヤツはいいよな」とよく思ったものです。

しかし、そんなときこそ! そんな人こそ! 歌ってほしい! 鼻歌でもカラオケでも何でも構いません。無理やりにでも歌ってみてください。きっと「ゴキゲン」のかけらを感じれるはずです。

CDやDVD、youtubeなどで好きな曲を何度も聴いて、何なら踊りも覚えて、ふとしたときにその音楽を思い出す。軽く口ずさんだり、リズムに合わせて歩いてみたり。そうやって身体で感じることで、自然に心がほぐれていきます。

Let's hum!!

最後に


私が高校生のときのこと。ある日、友人が鼻歌を歌い始めました。数学の授業中にです。彼女は居眠りしていました。まっすぐ前を向いたまま。そして寝ぼけて「フフ~ン」と歌い出したのです。

衝撃的でした。寝ながら鼻歌ってどんだけ~?! ゴキゲンレベル高すぎです。

今でも彼女は私の目指すべき目標です。よろしければ一緒に高みを目指しませんか?

では、また。ごきげんよう。



<本日の一冊>
レオ・バスカリア(著) 葉祥明(イラスト) 近藤裕(翻訳) (2000)『レオ・バスカリアのパラダイスゆき9番バス』三笠書房

ウイリアム・ジェイムスの言葉はこちらから引用しました。その他にも素敵な言葉がたくさんつまっています。そして何より絵が美しい。……と言いつつ、療養中は「こんなん全部キレイごとだ!」と見向きもしませんでした。でも、改めて読んでみて良い絵本だなと思ったのでご紹介。