Crying..
Crying.. / Anders Ljungberg



自傷行為、してますか?

なんて、なかなか聞きづらい質問ですが。少し前にタトゥーについて言及されたブログ記事を見てから、ずっと考えておりまして。

精神疾患とTattoo|kyupinの日記 気が向けば更新(精神科医のブログ)

というのも、私がまさに「よし、もうタトゥー入れてやる!」と心に決めたことがあったんですよ。結局タトゥーは入れませんでしたが、ピアスの穴を開けました。衝動的に安全ピンでブスっと。まぁ、すでにピアスの穴はあけていたので、これが自傷行為かというと微妙ではあるんですけれども。

そんな経験があるので、自傷行為ついて人ごととは思えないんですよね。なんとなく気持ちはわかる気がします。

自傷行為の種類・分類


『なぜ自分を傷付けるの?…リストカット症候群』という本の中で、自傷行為の種類・分類が示されていました。

自傷のタイプ

  • 切る
  • なぐる
  • 焼く
  • 骨を折る
  • 傷の治療を妨げる

自傷行為ではないもの
  • タトゥー(入れ墨)、ブランド(焼印)
  • ピアス
  • 爪を噛む、髪をむしる

この分類でいくと、タトゥーやピアスは自傷行為ではないと。

以前、頭皮をガリガリめくる癖についても書きました。
>【体験談】頭皮をめくる癖は自傷行為?

精神科医の林直樹氏は、皮膚を切り裂いて傷つける行為も自傷行為のひとつであると説明しています。が、どうやらこれも自傷行為ではなさそうです。まぁ、程度にもよるのでしょうけれど。

また、先に紹介した本の中でアリシア・クラーク氏はアルコールや薬物の乱用についても言及しています。
  • アルコールや薬物を大量に摂取すると呼吸できなくなる。
  • 幻覚など精神の異常をあらわすものもある。
  • 薬物によって破壊された脳細胞は、よみがえることがない(脳細胞が破壊されると、混乱、物忘れ、判断力の低下、人格が変わる)。

何にしても、大切な身体を傷付けるのは良くありません。何か自傷以外の健全な方法に置きかえることが必要です。

自傷行為をするあなたはダメじゃない


では、いかにして自傷行為をやめるか。

これがまた難しくて、「自分の身体を傷付けてはいけない」ということは本人もよくわかっているんですよね。だから、「そんなことやめなさい」と言われてやめられるものではないし、それが自分を責める材料になってしまうかもしれません。あるいは、自分のことを否定されたように感じてしまったり。

ですから、「自傷行為をやめなければ!」と考えるのはよくないと思うんですよね。もちろん、自傷を勧めるわけではありません。ただ、「自傷行為をする自分」をそのまま受け入れることから始める必要があるのかなと。ご本人も周囲の方々も。

例えば、リストカットをする方の話で、「流れた血を見て安心する」「痛みを感じることで生きている実感を得る」ということをよく聞きます。

まずは、そのときの自分の状態を客観的に見ることですね。「私は今リストカットしたことで安心している」「私の中で高まった負の感情が和らいだ」というように。否定せず、事実を知る。

そして今度は、リストカットしようとする自分、衝動的な自分に気付くこと。

……と、言葉で言うのは簡単ですけど、実際にそんな状況で冷静になれるんなら苦労しませんよね。それに、自分を傷つけてしまうほどツラい気持ちを味わっていると思うと……うーん。

最後に


自分を傷つける行為は、何か無理が生じていたり、無言のメッセージを発しているのだと思います。その苦しい心の内を誰かに理解してもらったり、共有できるようになると、良い方向へ向かっていけるのではないでしょうか。

アリシア・クラーク氏はこう言います。

不安や怒り、悲しみの感情というのは、「なにかおかしいぞ」とあなたに教えてくれる、役に立つ感情でもあるのです。その感情を身体的な痛みにおきかえてかくしてしまうと、状況はよくなりません。不愉快な状況が、あなたのなかに住みつづけることになってしまいます。

身体的な痛みにおきかえるやり方以外の感情の表現方法。

今思いつくのは、あなたが使っているカミソリをすべりの良い「ひぐちカッター」に持ち替えるという対処です。はい、もっと勉強してきます。

あまり自分を追いつめないでくださいね。



<本日の一冊>
アリシア・クラーク(著)水澤都加佐(監修)上田勢子(訳)(2005年)『なぜ自分を傷付けるの?…リストカット症候群』 


<本日のBGM>
レディ・ガガ 「ペーパー・ギャングスタ」(2008年)

kyupin先生の記事の冒頭で紹介されている曲です。「Dinkin Lincoln」の和訳がハテナ。英語ムズカシイ。
コチラ、「Paper Gangsta」収録のデビュー・アルバム「The Fame」。